Mattermost Dockerのconfig.jsonの指定

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Mattermostのdockerコンテナで、mattermostコマンドを使って設定更新操作を行なうと、あらかじめ作成しておいたconfig.jsonが何故が初期化されてしまう事象に遭遇してしまった、??。(再現性を確認できていないが、pluginをenableやdeleteして何らかのschedulerが動くタイミングで発生している?)

そこで、本記事ではMattermostの設定方法について整理する。

本動作検証バージョンはv5.37.4である。

MattermostのConfiguration

Mattermostは、設定情報をconfig.jsonファイルで管理する。通常、mattermost/configディレクトリにあるconfig.jsonファイルが対象となる。環境変数MM_CONFIGでconfig.jsonファイルのパスを指定することもできる。設定情報は、System Consoleや直接ファイルを編集することで更新できる。設定を更新するとconfigの変更を検知してリロードしてくれる。

v.5.10からはデータベースで構成管理をすることができる。

ファイルで管理する場合

環境変数MM_CONFIGにconfig.jsonファイルのパスを指定する。指定がない場合は、config/config.jsonが対象となる。

ローカルテスト環境で起動する場合は、以下のようにする。Dockerコンテナ環境が必要である。macであれば、Docker Desktop For Mac(個人利用は無料:ライセンスは公式を確認のこと)を使うとよいだろう。

参考:Setting up Your Development Environment – Mattermost

データベースで管理する場合

MM_CONFIGにDatabase DSNを指定する。mysqlの場合は以下のようになる。

参考:Configuration in the Mattermost Database

起動時にカスタムのデフォルト設定を適用したい場合は、以下の環境変数を指定する。

現在有効な設定はデーターベースに接続して確認できる。

mattermostコマンドでconfigを更新してみる。

データベースのConfigurationsのレコード件数を見ると新たにレコードが増えていることが分かる。

値も反映されている。

configファイルの変更検知を停止する

Mattermostでは、構成の変更を検知するconfig watcherが動いており、構成情報の変更を検知して反映する。本機能を止めるには、以下のオプションを起動時に指定する。

config watcherを停止して何度かmattermostコマンドでpluginのenable/deleteを繰り返した限りでは、config.jsonの予期せぬ上書きに遭遇はしなかった。

なお、v5.38からはconfig.jsonの自動リロードはDeprecatedとなっているようである。設定のリロードは、mmctlコマンドで明示的に行なう、となっている。(以下リンクより)

参考:Configuration Settings

今後は、configの変更後、mmctlコマンド(mmctl config reload)で反映という手順になるのであろう。

なお、config watcherを停止した場合、configの変更はmmctlコマンドでリロードしないと反映されなかった。これは、データベース管理でも同様であった。config watcherを停止した場合は、反映漏れがないように気をつけたい。

参考

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