昨年末にUターン転職してから一年が経った。関東での都会暮らしから地方への移住。仕事は変わらず同じIT業界ではあるけれど、そこそこの年齢で職場も生活環境もガラリと変わり、ある意味リセットしての一年だった。
大学生の頃から県外で暮らし、卒業して就職してからはずっと関東暮らしだったので、実に13年ぶりくらいに故郷に戻ってきたことになる。だいぶ街並みは変わった気がするが、昔から変わっていないところは変わっていない。バスのアナウンス広告やローカルTVのCMなんかは、私が小さい時からずっと変わっていない。どれだけ月日が経てども変わらないものは変わらないものなんだなぁと。
さて、故郷に戻り暮らし始めたが、関東と地方での違いについては、改めて実感することが沢山ある。
まず、交通網。関東は私鉄やJRなど地下鉄も合わせると路線が網目のように張り巡らされている。都会の中心部はもちろんのこと、やや郊外に出ても大体電車が通っており、本数も地方に比べれば沢山ある。都会の中心部で生活している分には、自動車を持たなくとも移動に困らないだろう。一方、地方は車がないと生活できない。どこへ行くにも車が基本である。大きなショッピングモールはイオンくらいしかない。むろん休みの日は渋滞する。生活用品やその他、色々と買い物をするには、車で点々とお店を回らないといけない。もちろん、地方の中心部であれば、それなりに発展はしており電車やバスもある。しかし、少し中心部を離れるとどこも大体同じで、交通手段の選択肢がほとんどなくなる。自家用車がなければ、生活が大変なのだ。
次に住居・生活。私は関東でも郊外で暮らしていたため、住居費はそれほど高くなかった。また、食材費も地方と大して変わらなかったように思う。むしろ関東郊外の方が安いものも沢山あったように思う。人口が多いから仕入れのコストを抑えられるから?なので、地方に来てそれなりに住居・生活にかかる費用が低くなると思っていると、「思っていたのと違う・・・」なんてこともあるだろう。もちろん、本気の地方の田舎暮らしであれば、家賃相場はグっと下がるかもしれないが、仕事場は大体町の中心部にあるし、利便性を考えると、あまり町から離れたところに住むと通勤が大変になるし、移動手段含め生活にも困るだろう。そうなると、住む場所も大体決まってくる。感覚的には、地方の郊外と関東の郊外とさほど家賃相場も変わらないのではないか。
他にも色々な違いについて実感することがあるが、関東の良いところ、地方の良いところ、それぞれあると感じる。どっちが良くて、どっちが悪いということもない。個人の価値観の問題であり、何を大切にしたいかであると思う。
最後に、移住する前には、しっかりと自分の目で確認した方が良いだろう。関東では、地方移住フェアといったイベントをちょくちょく見かけると思う。地方の良いところを色々と紹介してくれると思う。しかし、いざ地方に行って、「思っていたのと違う・・・」なんてことがないように、くれぐれも足を運び、土地や人柄、風習など肌で感じた上で決断するのが良いだろう。
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