データベーススペシャリスト受験記

資格関連
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2020年秋に行われたデータベーススペシャリスト試験を受験し無事合格することができました。半分ダメだと思っていたのですが、思ったよりも部分点が採れていたのか、午後I・IIとも60点強でなんとか合格点に達していたようでした。実は、過去に2回ほど受験し毎回午後試験をクリアできずにいたので、やっと、という感じです。

勉強方法

過去2回受験していたので、今回はほぼ対策はしませんでした。

午前問題は、直前の3日間くらいで3年分ほどの過去問を解き直しました。8割程度安定して得点できるようにするまで繰り返す、というよくある方法です。過去に受験していたので、問題もなんとなく記憶に残っていて、あまり時間はかかりませんでした。

午後問題は、過去1年分の午後Iを解いた程度でした。毎回午後問題は苦手意識があるにも関わらず、過去問を解くという練習はしてきませんでした。苦手で避けてきたのが正直なところです(これが一番の原因だと分かっているのですが、、)。基礎力さえあれば、あとは読解力次第、というのが頭の中にずっとありました。とは言え、過去問を解いて傾向を知っておくというのは、『敵を知り己を知れば百戦危うからず』の故事にもあるように大切なことだとは思います。ただ、私はできていなかったというだけです。

活用した参考書のシリーズは以下です(実際には、過去受験した時に買ったので2019年版です)。

過去の失敗と試験で気をつけたこと

今までの失敗から、とにかく午後が課題であることは分かっていました。特別な対策は行ないませんでしたが、過去の経験から以下でつまづいていたことは明白でしたので、同じ失敗はしない、これを心掛けて試験に臨みました。

過去の失敗1:問題を最初から丁寧に解く、一問に時間をかけすぎる

分かっていたけれど実践できていなかったことでした。時間配分ができていなかったのです。1つの設問に悩み、いつの間にか時間が大幅に過ぎてしまっていたというのが毎回でした。数分考えてすぐに解答できない問題は飛ばして、後で時間に余裕があれば戻って見直すように割り切りました。ある設問の解答ができなければ、後続の設問を解けないということはあまりないです。ですので、とにかく分かる範囲でできるだけ解答を埋める、ということに徹しました。

過去の失敗2:国語が苦手なのに関わらず、何となく解きやすそうだと概念データモデリングの問題を選択してしまう

設問で説明される業務プロセスの精通度により解答・正解率に変動がありました。SQLの穴埋めや性能計算、テーブル行数の見積もり計算など、データベース技術そのものに近い内容の設問の方が私に向いていると判断し、試験では迷わずこちらの設問を選択するようにしました。どちらが解きやすそうか、という悩む時間を無駄にすることなく、すぐに問題にとりかかることができたのが良かったと思います。

そして、これらの問題、というよりも、データベースの計算関連や性能問題で出てくる問題は、大体パターンが決まっているので解答を導きやすいです。例えば、ロックに関して言えば、トランザクションの粒度がどうか、Isorationレベルはどうか、更新の順番はサイクリックでないか、など原因パターンで絞り込めます。SQLが遅く性能が出ないとなれば、インデックスは適切か、アクセスパスは適切か、データはクラスタ化されているか、ロック待ちは発生していないか、と当たりをつけて絞り込むことができます。これは、私の場合でいうと、今まで経験のあるアプリケーション開発の延長の知識で対応できます。ですので、概念データモデリング系で馴染みのない業務プロセスの問題に悩むよりは解きやすいのではないかと思います。

実際には、馴染みのない業務プロセスであってもお客様の要件からデータモデリングできる力は必要ですが、短時間の試験で理解するのはなかなか難しいです。ですので、試験ではある程度割り切ってしまうのも良いかもしれません。

また、私は問題文をじっくり読まず、ざっと見渡した後はすぐに設問にとりかかりました。問題文はいくつかのブロックに分かれていて、設問ごとに大体の関連範囲が決まっています。よって、設問から読み始め関連する部分の問題文を読んだ方が解きやすいです。長文を読んで線を引いていっても、設問を見たときに”結局どこだっけ”と読み返すことが多かったからです(私の記憶力の問題ですが、、)。そのため、先に設問、そこから問題文に関連する箇所を読む、の順の方が解きやすいのではと思います(問題にもよるかもしれませんが)。

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