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「ビジネスデザインのための行動経済学ノート」を読んだ

技術以外のインプット。

人の行動原理を知り、よりよい選択や行動を実践するためのヒントを得たい、という動機から「行動経済学」に関する書籍を探索していたところ、イラストが多く学びやすそうであった本書を手にとり読んでみました。結論から言って、技術中心で心理学や経済学にあまり馴染みのなかった私にとってはすごく分かりすく、非常に為になった難解であろう言葉を分かりやすく説明してくれており、人の心理や行動原理から、どのように考えればよいかのヒントを「活用方法」としてまとめてくれています

本書は、メディアプラットフォームのnoteでUXデザイナーのジマタロ氏が連載していた記事をわかりやすく再構成したものらしいです。note公式アカウントで紹介されているので以下にリンクを掲載しておきます。

https://note.com/info/n/n5df965318ae2

さて、人はどのようにして意思決定を行なっているのでしょうか?

「よく考えた上で判断した(ほんとうに?何かに影響受けてない?)」「お得な買い物をしたなあ(お得にみえてるだけでは?)」「こうすることが相手にとってベストだ(自分の思い込みでは?)」、など冷静になってよくよく考えてみると、何でその時はそう考え行動したのだろうか、という経験が誰しもあるのではないでしょうか。人間は合理的なようで、非合理な行動をとってしまうもの。行動経済学の立脚点はそこにあるようです。人は環境や感情に影響を受けるものなのだと。なるほど。

例えば、ある商品があったとして500円で売られていたものが特価で280円になった場合はお得な感じがしますが、300円が280円になってもあまりお得な感じがしません。それぞれ基準(アンカー)となる価格が500円、300円となり、基準値からの振れ幅で考えてしまうためです。これは、アンカリング効果と呼ばれるそうです。また、特に先に入ってくる情報に影響を受けてしまい、アンカーと一致するようなイメージを想起することをプライミング効果と呼ぶそうです。美味しそうな食べ物を見た後に「ケー○」という表示を見て「ケース」でなく「ケーキ」を想起してしまうのはプライミングによるものと言えます。私たちの思考や行動が、思ってもいないようで実はその時々の状況に影響を受けてしまっている、ということです。あまり意識したことはなかったけれど、なるほど、納得できます。アンカリングやプライミングの効果を活用する方法としては、順番を意識する、ということ。料金や資料など、xxの順で見せる、と言った具合に。

他にも、ユーザーが行動を移すときに後押しをうながすための実践的なテクニック(ナッジ)など、サービスや企画を考える人やデザインする人にとっては参考になる情報が詰まってます。

私は本書を読み行動経済学に強く関心をひかれ、その後すぐに熱の冷めないまま以下2つの書籍も気になり購入し一気に読みました。上の「ファスト&スロー」は著名な本ですがやや学術的、下の「ケースメソッドMBA 行動経済学」はどちらかと言うとビジネスよりで実践的でしょうか。

ファスト&スロー

 

こちらは有名な本で、「プロスペクト理論」で知られるノーベル経済学賞を受賞されたダニエル・カーネマン著の書籍です。文庫本タイプで上・下巻あります。理論の背景や歴史、心理学実験の内容や結果についての考察など、より深い洞察を得たい方には本書がおすすめです。Amazonで注文したところ、届いた書の帯に「東大でいちばん読まれた本 東大生協本郷書籍部2014年9/1〜30文庫ランキング1位」と書かれておりました。書店で見かけたら、システム1(速い思考=直感)が大いに働くであろうキャッチコピーであることは間違いありませんね 笑。

システム1:早い思考、直感、コントロールしている感覚がない
システム2:じっくり考える思考、複雑な計算など頭を使う

ケースメソッドMBA 行動経済学

 

名古屋商科大学ビジネススクールの社会人受講生を対象とした行動経済学の授業の一部の記録をもとに加筆・再構成をした書籍となっています。

講義の様子が伝わるような体で書かれていて読みやすいです。講義の白熱している雰囲気、臨場感が伝わってきます。理論を現実のケースをもとに考察しているところがイメージがつきやすく分かりやすいのではないでしょうか。討議のなかでの生徒の様々な視点からの考え方にもふれることができ、なるほどそういう考え方もあるなと学びがあります。